発達障害と気付かずに結婚したから。。。⑦
結婚指輪をしなくなってほぼ10年。
あの日からすごく気持ちが楽になった。
結婚当初は、指輪を見る度に「ずっと好きだったカレとやっと結婚できた嬉しさ」しかなかった。仕事で疲れていても指輪をそっと見て「頑張ろう」と思えた。
だけど結婚生活が続いていくうちに、いろんなところでカレに対しての不信感が大きくなって。。。
指輪を見る度に気持ちがギューっと押し潰されるように感じて心苦しくなっていった。
指輪がワタシを縛り付けているように感じた。
指輪をしなくなってからしばらくして、カレに訊かれた。
「最近指輪していないね」と。
だから正直に答えた。
「ケンカの翌日に捨てた。気持ちがスッキリした。」とだけ。
カレは驚くこともなくこう言った。「もったいない。あれはブランドでとても高価なモノだったから捨てずに売れば良かったのに。」
ワタシは拍子抜けした。例えば「大事な結婚指輪なのに!」と怒るとか、悲しむとか、その時のケンカがワタシにとっては本当に離婚してもいいと思うくらいイヤなことだったと察してくれるとか、無意識にそういうことを期待していたんだと思う。
でもカレは違った。「指輪の金額」のことしか頭になかったのだ。
それから最後に言われたことがあって。。。
「まさか婚約指輪は捨てていないだろうね。キミは知らないかもしれないけど。あれは大きなダイヤがついているから、ちょっとした車が買えるくらい高価だったんだ!!」
その金額が本当かどうかは知らない。
でもワタシにとってはそんなことどうでもよくて、結局金額にしかこだわらないカレに失望したのだ。。。