夫の奇妙な行動。。。⑤
「夫の奇妙な行動。。④」にあるように、夫は過去の出来事を頭の中で都合良く捻じ曲げる、すり替える。そんなことがよくある。
カレは例え理解不能な不思議な言動・行動があっても、基本的に手をあげるなど暴力は振るわない。
というか、多分結婚してから一度も殴られたりしていないのではないか?
そう思う。。。。
ただこれが「カサンドラ」にとっては悩ましいところなのだ。
何故か。
証拠として残せるものが少なくなるからだ。
何かの時に必要な情報になるかもしれないので、ここでは具体的な内容については伏せようと思うが。。。
ちょっとしたことがあって、突然カレの怒りのスイッチが入ってしまったことがあったのだ。
今までに見たことのないような異常な目つきだった。
咄嗟に「危ない」と感じたワタシは洗面所の方へ逃げた。
すると「グシャっ!!!」と鈍い音がしたかと思うと洗面所横のプラスチックの台に何かが命中していた。
そして大きくヒビが入っていた。
そのヒビの入った位置はワタシの頭の高さとほぼ同じような高さだった。
すぐにわかった。
ワタシの頭部めがけてその何かを投げつけてきたということを。
数ヶ月ほど経って、夫が「ここの大きなヒビはなんなんだ!!!」と言ってきた。
「ここを退去する時に弁償することになるんだぞ」とも。
正直驚きを隠せなかった。え??覚えていないの???
恐る恐る聞いてみた。「前にちょっとしたことで、あなたが怒った時にワタシにモノを投げつけたのよ。その時ワタシには当たらずにそのヒビのあるところにぶつかったから割れているのよ。」
カレはその話を聞いて、「そんなの作り話だろう。オレはモノなんか投げていない!」
と言い放ったのだ。
一瞬呆気にとられたけれど。
「え?本当に覚えていないの??ワタシはとても怖かったからハッキリ覚えているけど???」
「そんなの寧ろキミの捏造した話だろう!!!オレはそんなことしていない!!!」
え???捏造って思いっきりそちらでしょう??そう言ったら次こそ何をされるかわからないので、慌てて言葉を呑み込んだ。
もしあれが頭に当っていたら、病院に行って診断書でも書いてもらえれば証拠になったのかな・・・なんて少し本気で思ってしまったのは既に病んでしまったせいかもしれなかった。
夫の奇妙な行動。。。④
「カサンドラの日記」という奇妙なブログタイトルを「???」と思われた人もいるかもしれない。
「カサンドラ」というのは発達障害者の配偶者で、意思疎通が上手く立ち行かないために体調や精神に影響が出てくる「カサンドラ症候群」から取ったものだ。
夫は事実を捻じ曲げるのが得意だ。というか、本人に捻じ曲げている自覚は薄いのかもしれない。ただ堂々と過去の出来事を捻じ曲げ、自分の都合のよいようにすり替えて記憶していることが多いのだ。
だからワタシが悪者にされてしまうようなシチュエーションでは「え?そうじゃなかったよね?よく思い出してみて。。。」と横から言うワタシの様子を見て、相手方は思うのだ「妻がウソをついている」と。
この件に関してはいろいろ困ったことがある。
たとえば義母との関係だ。
数年前、義母がものすごい剣幕でケイタイに電話をしてきた。
その日はちょうど夫がこどもを連れて実家に帰っていた最終日だった。
時間的にはそろそろ帰途につくような頃合いで、もちろん夫とこどもが帰ってきたら「無事に着きました。お世話になりました。」とお礼の電話も入れるつもりでいた。
ところがだ。
「◯◯さん、あなたうちに来るのがイヤだったから一緒に来なかったんでしょ!!!息子から聞いたわよ!!!本来嫁なら来るのが筋ってもんでしょっ!!!!!!イヤでも来るべきよ。嫁なんだから!!!!!」
かなりのご立腹だ。
その時、何故ワタシが一緒に行けなかったのか、というとそれも本当に些細なことだったのだ。
夫が帰省したいと言いだしたのは、行く2〜3日前のことだった。
飛行機に乗らないと着かないような距離に住む義母・義父宅にこどもの着替えやおもちゃ、タオル、自分達の着替えやら洗面用品やら・・・と全部を準備するのはワタシにとっては大変なことだった。
何しろその大荷物は全部ワタシが持つハメになるのだから。。。
空港までは電車なので、大荷物はワタシがリュックと大きなスーツケースをガラガラ引く形になる。夫はリュックなんてかっこ悪くて背負いたくないというからだ。
予めわかっていたら先に宅配便か何かで、現地に送ってしまうのだ。
ところが行き当たりばったりで計画性のない夫は突然「実家にこどもを連れて行きたい」と言い出し、ワタシはついうっかり言ってしまったのだ。
「そういうことは予め教えてもらえないと、荷物のこととかもあるし困る。急に言われても準備が大変だから。。。」
もちろんその言い方がカレにとってはおもしろくなく、キツイ言い方に聞こえたのかもしれない。
そして言ったのだ。「わかった!!!なら、オマエは来るな!!!!」
慌ててワタシも言った「行きたくないとは言わなかったじゃない?!」
「同じだ!!!オレの実家なんだからオマエは来るなと言ったら来るな!!!!」
この状態だとお手上げだ。だから言った。「じゃ、ワタシは行かないと言ってはいないけれど、来てほしくないならお義母さん達にもそう説明してね」
そんなやりとりがあって、ワタシはカレの実家に行けなかった。
それが事実だ。
でもお義母さんからは、あなたが来たくないというから来なかったんでしょ、という内容だった。
寧ろ「ウソをつくな!」と言われているようだった。悲しかった。
結局夫は事実を捻じ曲げて義母に話して、それを鵜呑みにした義母が腹を立てて電話をしてきたという流れだったようだ。
「ワタシは無実です。違います。」
どんなにそういった内容を伝えようとしても周りの人達に信じてもらえず、自信を喪失していく。
それが「カサンドラ」だ。
夫の奇妙な行動。。。③
夫と生活をしている間に思ったことがある。「宇宙人と一緒にいるみたい」
話をしても聞いていなかったり、聞いたと思ったら大幅に間違えて覚えていたり、自分の都合のいいように話を捻じ曲げられていたり。。。
「意思疎通が上手くいかない」というのはこういうことか、といろいろ悩むうちに理解が出来た。
きっと若い時は「意思疎通」の意味を深く考えていなくって。
ただ一緒にいるだけで幸せだったから。
「意思疎通があまり取れない」ような兆候は付き合っている時にもあった。
デートの時、普通の人達なら談笑したり周りから見ても楽しそうな雰囲気を醸し出していることが多いだろう。
私達はそんな感じでもなかった。知人がたまたま私達を見かけたことがあったそうだ。でも特に楽しそうに話しているわけでもなかったから「気まずいから声をかけなかった」そうだ。もちろん、その日に特別ケンカをしたわけではない。いつもそんな感じだったのだ。
カレに何を話したところで楽しそうにそれを聞いてくれることがなかったのだ。
これは今なら「共感力の欠如」によるものではないかと理解もできるが、当時は「(自分が)興味のない話をふったからかな?」と思うくらいだった。
結婚前にこんなことがあった。
その時ワタシは珍しく長期休暇が取れた。学生時代から旅行好きで、海外にも一人でフラっと行くことがあったワタシは「旅行に行ってくるね」と連絡をして出かけた。
カレは休みが取れなかったから、その間も仕事だった。
日本に帰ってきてお土産をカレに渡したが、聞かれるまで旅行の話はしなかった。
何故かというと「オレが仕事している時に旅行だなんてっ!ズルいな自分だけ。」と旅行の直前に言われたからだった。
だから現地で友達が何人かできた話や、美味しい食べ物、見てきた名所なんかの話は一切しなかった。きっと普通の人ならば「旅行どうだった〜?」とか「なんか美味しいモノ食べた?」とか楽しく聞いてくれるだろう。
でもその時既にカレの扱い方がわかりつつあったワタシは何も言わなかったのだ。
ところがだ。
カレが一つだけ聞いたのだ「何か楽しいことあった?」
だからなるべく手短に答えた。「お友達が出来て楽しかったよ。ご飯食べに行ったり、ちょっとおしゃべりしたり。」
それを聞いたカレがまた一言言った。「キミの話はつまらないな」
その日はお昼から会ってお土産を渡して、夕方くらいまで会える予定だった。
でももう一瞬でイヤになったのだ。
ランチ代を多めに渡して、ワタシは帰った。
夫の奇妙な行動。。。②
カレは「空気を読めない」というか「あり得ない発言」を突然放つ。
それはいつ爆発するかわからない爆弾のようで、一緒にいるとドキドキすることが多い。
たとえば
「近所に住んでいるこども」に関して。
その子は女の子だ。いい意味でこどもらしく、全くすれていなくてとてもかわいい。
たまたま家族でいる時にその子に会った。バイバイしてから夫にその子のことを言った。
「いつも、ちゃんとあいさつもしてくれていい子だわ。こどもらしくてかわいらしいし。」
すると夫が横から一言「ブスだけどね」。
「入園式」の時に。
幼稚園の入園式。親御さんにとっても、そしてお子さん達にとっても、成長を感じる嬉しい日であろう。
その日の為に新調したであろうお着物で見えるお母さんもいるし、それこそ我が子の晴れ姿を記録に残そうとビデオやら一眼レフやら大荷物のお父さん達もいる。
そして入園式の会場に入る為ごった返しているその最中、カレの爆弾が爆発したのだ。
大きな声で笑いながら言うのだ。
「あんなデカイ三脚まで持ってバカみたい!!!あのバズーカみたいなカメラも!!」
白い目で見られるのを感じながらただただうつむくしかできなかった。。。
こういうことがしょっちゅうある。
だからカレの隣にいる時はものすごい緊張感が走るのだ。
「そういうのやめて!」って小声で制止してもカレにはわからないのだ。
「だって本当のことだから!」としか思っていないから。
制止しようが何しようが、妻も他人からは同類に見られるのです。
そういう配偶者がいる時点で同罪です。。。
夫の奇妙な言動。。。
夫の発達障害がわかったのは本当にごくごく最近のことだ。
実はこどものことでも少し問題を抱えていて。。
それを調べている間にこどもの発達障害の疑いがあることがわかって。。
さらに夫の今までの奇妙な行動・言動にも当てはまることが多く「それでかぁ・・・・」と納得がいったという次第だ。
こどものことについては話が長くなりそうなので、また今度ということにして。
まずは夫のことから。。。
夫のことはここでも何回か書いてきたが、少し変わった思考回路の持ち主だ。
たとえば
「ワタシの味方を消そう」とする行動。
ある時ママ友の親睦会をしようということになって、皆で2000円のランチを食べに行くことになった。なぜ金額まで書いたのかというとこの金額で夫からなじられたからだ。
「オレが500円とか1000円とかのランチで済ませている時に、なんでオレより高いモノを食べているんだ!!その金額についてはどう思うんだ!!」
親睦会だったし、年に数回もないようなこと。普通ならそんなに怒られるような金額でもないと思うが、明らかにムッとしていた。だからこう言った。
「ごめんね。多少高いとは思うけれど、親睦会だし飲み会よりは費用もかからなかったと思うよ。年に何回もあることではないから。。。」
これで話が済んだと思ったのが間違いだった。
2〜3日して親睦会にいたママ友から声をかけられた。
「ゴメンね〜っ!!この間のランチの価格、お宅には少し大変だったみたいね〜!!」
「???」
「うちのダンナから聞いたのよ〜この間の価格が高かったってご主人に愚痴を言ってたって。気づかなくてゴメンね〜(苦笑)」
カレはこの間の内容を誇張してママ友のご主人に話をしていたのだ。
恥ずかしさと怒りで真っ赤になっていたと思う。
カレが帰宅してからすぐ聞いてみた。「この間の親睦会のこと、他の人と話したりした??」
カレは悪びれずにこう言った。
「だって高かっただろ。キミだって高かったって認めたじゃないか。だからその通りに話した。」
それからもう一つ。。
「ママ友づきあいは面倒だって言ってたじゃないか。だから面倒な付き合いはこれからしなくて済むんだ。返って良かっただろう!」
その後そのママ友達から距離を置かれてしまったのは言うまでもない。。。
発達障害と気付かずに結婚したから。。。⑨
ここまで(①〜⑧)は「カレ」が発達障害だと気付く前の話を書いてきました。
「前置き」は長くなりましたが。。。
ワタシが結婚した当初は「発達障害」という言葉はあったモノのどこか「関係ないモノ」のように思っていました。
でもそういう専門知識は全然なかったけれど「カレ」は付き合っていた当時から少し変わっているように感じていました。
たとえば
時間やお金の管理が出来ない。
女性関係にルーズである。
共感力に乏しい。
「オレ様」感が強い。(自分の思い通りにコントロールしようとする)
攻撃的である。
空気を読むのが苦手。
失言が多い。
記憶力があまりない。
虚言癖がある・物事を大きく話しがち。
白黒をハッキリつけたがる。
承認欲求が異常。
悲観的である。
ここまでザーっと思いついたことを挙げてみましたが、なんでこんな人のことがずっと大好きだったのか、自分でも不思議です。
今、自分が年齢を重ねて思うのは「オトコは顔だけで選んではいけない!!」ってことネ(笑)。。。
もっと早く気づかないといけなかったけれど、「好き!!」っていう気持ちだけで乗り切ってしまって。。。ワタシもカレの内面を見てこなかったのかもしれない。
「社会人になったらわかるようになるかもしれない」
「もう少し精神的に大人になったらわかるようになるかもしれない」
「30過ぎればわかるようになるかもしれない」
そんな風にいろいろなことが「ちゃんと」出来ない相手を「待っていた」ワタシ。
いつか治るだろうだなんて思っていたけれど、それはほぼほぼ間違いです。
本人が気付いて治そうと努力するまでは、多分一生治りません。
ワタシも含め「カサンドラ症候群」になってしまうような人は、きっとマジメで忍耐強い人が多いのではないかと思います。
「マジメで忍耐強い」のがいいことだと思っている(いた)方にお伝えしたいのが、「そうやって頑張っているうちに、あなたが燃え尽きたり、擦り切れてしまう」ということ。
デリケートな問題だからこそ、友人や家族に相談することをためらう人も多いかと思います。
ワタシもそうです。
「カサンドラ症候群」なのかもしれないな・・・と気付いたあなたへ。
「頑張りすぎないで。あなたのことを間違って責める人がいるかもしれないけれど、それは誤解だからと自信を持って。例えあなたの味方をしてくれる人が近くにいなくても、わかってくれる人はここにもいるから。」
発達障害と気付かずに結婚したから。。。⑧
「カレ」との結婚生活で、おかしいなと思うようなことが続いたり、「カレ」が姑になにやらワタシの悪口を吹聴していたせいで「お叱りの長文メール」が来たり「電話での口撃(お口が達者な方なんで・・・)」が来るなど、精神的にだいぶやられてしまった数年前。。。
そして、とうとうワタシは「不眠症」になってしまった。。。
最初は本当に弱〜いお薬を。でも薬って怖いのが、段々耐性ができるのか(?)効かなくなってくるってこと。。。
そのうちその薬だけでは眠れなくなって、量が増えて、それからもっと強い薬に徐々に変わっていって。。。
もともとは外に出るのが大好きで、たまにキレイな格好でお友達とランチに出かけたりショッピングに行ったりするのが愉しみだったけれど。この時期はそんな気分に一切なれずにいた。
「薬の副作用」のためか、「プチ引きこもりみたいになってしまった」せいか体重も増えてしまった。顔も浮腫んでしまって、醜くなった自分の顔を見るのがイヤになるくらいだった。
毎日が鬱々とした気分で、自分でも「鬱になってしまったのかもしれない」と思っていた。
「カレ」には不眠症になってしまったことは伝えたが、その原因と思われることは伝えなかった。
「カレ」は「自分で鬱かもなんて言ってるヤツは鬱じゃない!」という持論の持ち主なので「もしかしたらそうなのかも」と自分を納得させてやり過ごしていた。
薬を飲み始めて半年ほど経った頃、急に「カレ」に聞かれた。
「ところで薬代は月にどれくらいかかってるの?」
「1〜2万よ。通院した日数にもよるけれど。。。」
すると「カレ」が思いがけないような言葉を放ったのだ。
「もったいないな!!!!誰の金でそれを払っているんだ!!!!」
絶句した。
妻であるワタシの心配をしているのではなく、お金の心配なのか・・・
結婚前、ワタシは一応社会人として働いていてそれなりに稼ぎがあった。
だから結婚後、例えば実家の家族と旅行に行ったり、友達とランチに行ったり、ショッピングしたりというのは自分のところから出していた。
「カレ」からは「食費と雑費にかかる費用」くらいしかもらっていなかったのだ。
「カレ」から「お金」に関してはしょっちゅう言われるのだけれど、カツカツな生活をしているわけではなく、実際そんなにお金に困っているということもない。
でも「妻の心配よりもお金の心配なのか〜。。。」と不信感はさらに大きくなったし、無駄に責められるのもツライので。。。
病院の先生と相談をして薬に依存しないように少しずつ量を減らしていき、完全に薬を経つまで半年以上かかったけれど、なんとか自力で眠れるように改善していった。。。